MGMはガードナーに堕胎を強要した
エヴァ・ガードナーは3度結婚したにもかかわらず、子供がいなかった。これは、子供を産む意欲がなかったわけでも、身体的に無理だったからでもない。実は、MGMが主演女優の妊娠を望まず、女優の体をコントロールしようとしたためだった。ガードナーはシナトラとの結婚中に2度妊娠し、2度とも中絶を余儀なくされた。「MGMはスターが子供を産むことについて、いろいろな違約条項を設けていた」とガードナーは回顧録で説明している。彼女の夫は中絶に腹を立てていた。今日では、妊娠した女優を隠すために数多くの特殊効果が採用されているが、当時は選択肢がもっと限られていた。それにしても、スタジオが女優に中絶を強要していたとはひどい話だ。

MGMはガードナーに中絶を強要した
モガンボ』の撮影は悪夢だった
たいていの映画撮影は非常にスムーズに進むものだが、たまに、何もかもがうまくいかず、主要なエゴがぶつかり合うような惨事が起こることがある。モガンボ』がそうだった。彼女はシナトラとの間に緊張を抱えたまま撮影に臨み、撮影自体にも問題が生じた。名監督ジョン・フォードはモーリーン・オハラを起用したかったが、ガードナーで妥協せざるを得なかった。ガードナーと親交のあったクラーク・ゲーブルが共演したが、彼は共演者の扱いに不満を抱いていた。このことが彼の態度に影響し、監督も2人のスターもみな否定的な考え方をしていたため、いい撮影現場とは言えなかった。

モガンボ』の撮影は悪夢だった
